■写植・版下と呼ばれた広告デザインからDTP時代へ。WEBの到来。私は、岐阜県大垣市のソフトピアジャパン内に席を置き、IT関連の仕事をしています。IT関連と言えば、インターネットテクノロジーの最先端のように感じられるでしょうが、主な業務はホームページ制作ですね。私自身、インターネットが始る前は広告デザインの仕事をしていました。MACを使用したDTP(Desktop publishing:デスクトップパブリッシング)へ移行する以前の版下・写植と呼ばれた時代の広告デザインです。版下・写植と聞くと、なんとも古めかしい感じがします(汗)しかし、写研の明朝・ゴシック体の滑らかな風体と、腕の良い写植屋さんが、詰めた文字の美しさを今も忘れられません。そして、モノクロの版に起こした色指定を製版に出し、出来った色校正を見て初めて、実物のカラーを確認する、あのドキドキ感を今も忘れられません。
DTPの普及はデザイナーに写植と製版作業をその場で確認できる環境を作りました。反面、その作業量は増えたように思います。写植・版下と呼ばれた時代は、写植屋、製版屋にその部門は任せ、デザイナーは、デザインに集中出来た時代だったのかも…時代が進むにつれ、ふとそう思うことがあります。
インターネット時代の到来は、印刷がDTPへ本格移動する時代でもありました。生まれたばかりインターネットの世界です。今で言うWEBデザイナーなど居ません。WEBがなんなのかさえも分らない時代です。しかし、インターネット…とりわけホームページのデザイン仕事が舞い込んできます。WEBデザイナーが居ない以上、ホームページをデザインするのは、広告デザイン経験者と言う事になりますね。こうして、私のデザインは、DTPへ移行せず、WEBデザインの新たな道へ移行していきました。
今もWEB制作の見積もり現場で、ページいくら?A4相当で○万円と言われるのは、どうも印刷見積もりのなごりのようです(笑)
■ページが量産される時代だから…中身のあるページを残したい。インターネットが始った頃のHTMLは簡単でした(笑)画像を軽くし、並べるだけでページは作れました。プログラムと言えば、フォームや掲示板と言った機能のみ。デザイナーは画像を作る事に専念できました。インターネットに興味のある人であれば、IBMのホームページビルダーで、ホームページを作ることができ、公開することに悦びを感じた時代でもありました。
しかし、今やホームページ…いや、WEBサイトは、あって当たり前。無いと困る場面もしばしばです。プログラム・CSSコーディング・Flash・動画・ネットワーク…様々な専門技術がどんどん生まれ進化しました。数年前までは、一個人でも手軽に制作出来たホームページもDreamweaverに代表されるようなソフトで、深いHTMLの知識が必要となり、気軽にサイトを作れる時代では無くなりました。当時のサイト制作の見積もりに、軽く1本100万と言うのが相場だった記憶があります。WEB制作会社が急成長する訳です(笑)
そして…今。時代は劇的に変化しました。
HTMLの知識を必要としないHTML編集ソフトと代わりとなる仕組み。CMS(Content Management System)の登場です。私も利用させてもらっているYahooブログもAmebaブログもこのFC2ブログもCMSで動いています。写真やテキストを気軽に入れれば、どんどんページは量産されます。
導入に400万も500万も必要だった高嶺の花のCMSが、今や商用利用しなければ、無料で使えます。商用利用でも数千円出せば運営できます。もうもう、この劇的変化の何者でもありません。この進化は何なんでしょう?インターネットが始った時代から、デザインの現場に寄添っていた私自身も驚きなんですよ(汗)
CMSを利用するようになって、Dreamweaverやホームページビルダーは使わなくなりました。実はもう、PCにインストールさえしていません(汗)社内のスタッフはしてますけどね(笑)しかし、画像を制作するAdobe Photoshopだけは、アンインストール出来ないんですよね(笑)。CMSでどれだけページを気軽に作れても、サイトに表示される画像作りのこだわりは、やっぱり今も昔も変わりません。デザイン=画像づくりは、時代がどれだけ変化しても、基本技術はデザイナーの質かなとさえ思います。まだまだ修行は続きますね。